日本でも、最近物価が上昇していますが、米国では一時前年比で9%を超える物価上昇を記録するなど、恐ろしい物価上昇となっていたことを、ニュースなどで聞かれた方も多いと思います。
9%も物価が上がり続ければ、1年で物の値段が2倍以上になりますよね( ゚Д゚)オソロシヤ~。
物価の上昇に対応するため、米国では、日本の中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)が、金利を操作することで物価上昇を抑えようとしているのですが、11/2のFRBの会議でついにFRBのパウエル議長が金利の打ち止めの可能性を示唆しました。
しかしながら、米国経済は堅調であるため、場合によっては年内あと1回程度の利上げの可能性もまだ残っていますが、限りなく低くなってきましたね。
米国経済の軟着陸予想のため、利下げの時期が遠のく可能性もあり、TLTは軟調な動きが続いていましたが、少し風色が変わってきた印象です。
だんなは2月ごろから、米国債券ETFのTLTをを購入しているのですが、TLTを購入している理由と、TLTへの投資に向いているのはどういう人なのかを聞いてみました。
今、米国債券ETF_TLTが狙い目かも
米国の金利上昇もやっと終了しそうだぞ。
ということで、ずっと低迷していた米国債券ETFを購入してみたぞ。
買ったのは、米国国債の20年超の指数に連動する債券ETFのTLTだぞ。
ざっくり2年以内位で20%程度のリターンを狙うつもりだぞ。
ふーん。
債券は買わない主義だったのに、債券ETFを買ったのね?
それで、金利の上昇がそろそろ終了しそうだというのは知っているけど、債券ETFを購入することとなんでつながるわけ?
ちゃんと説明してくれない?
日本では、いろいろな理由から日本銀行はずーっとゼロ金利政策を続けているけど、米国の中央銀行にあたるFRBが金利を急激に上げていることは、知っているよね。
それは、もちろん知っているわ。
5/3のFOMCっていう会議で政策金利を5%~5.25%に上げるけど、もうこれ以上金利は上げないかもっていう報道があったわ。
そうだよね、それで金利が上がるとどうなると思う?
住宅ローンなどの固定金利が上がるわね~。
企業も金利が高くなると、お金を借りれないところが増えそうよね。
つまり、景気が悪くなるってことかしら?
日本でも同じことが起こると、ちょっと困るわね。
それだけじゃないぞ。
金利が上がるということは、銀行に預けたお金に利息がたくさん付くことになるぞ。
日本では銀行にお金を預けても0.02%とかしか利息が付かないけど、先日、米国企業のappleが銀行業務を始めるとのことで、apple銀行にお金を預けると、普通預金金利が4.15%になるって報道があったぞ。
apple銀行すごいじゃない。
うちもapple銀行にお金を預けたいわ~。
まあ、ドルベースなら、外貨建てMMFに投資すれば、4.8%程度は確実にリターンが得られるけどな。
それでだな、金利が上がれば、銀行にお金を預けるだけでも、確実に利息がもらえるから、大金を持っているお金持ちは、わざわざリスクの有る債券を買わなくなるんだな~。
それで債権は投げ売りされてたわけだな〜。
なるほどね。
債権が売られていた理由は解ったわ。
で、なんで債権ETFを買ったわけ?
債権が投げ売りされると、債権の価格は下がるよね?
すると、自ずと利回りは上がるよね?
つまり、債券価格100万円、分配金1万円(利回り1%)だと誰も買わないから、
債券価格が50万円に下落、すると分配金が1万なので、利回りは2%上昇する。
という仕組みなわけだな。
そうして、今は利上げをやめる可能性が有ると。
利上げが止まって、景気が悪くなると、今度は景気を刺激するために、FRBは金利を下げて行くようになるんだな~。
きっと来年の半ばくらいから。
すると、今の逆の現象が起こるから、債券市場にお金が流れ込み、債権の利回りは下がるけど、債券価格はたぶん上がると思うんだな~。
理屈的には解ったわ。
確実に儲かるってわけではないけど、あなたがいつも言っている『可能性が高い方に賭ける』ということね。
そういうことだな。
2年くらいで20%くらい利益が出ればいいなと思ってるぞ。
TLTは毎月配当なので、毎月の分配金もチャリンチャリン入ってくるしな。
やっと、米国の利上げサイクルも終了ということで、いよいよ債券関係のETFも上がってきたわね。
そうだな、予想してたより遅かったけど、利上げし続けることはできないし、米国の経済も少しずつ、陰りが見え始めてきたな。
後は、FRBがいつ利下げを開始するかということと、FRBの狙い通り米国経済を軟着陸させられるかという点だな。
これからは、日米の金利差が縮まっていくから、少し円高にも振れるのかしら?
少し円高になるだろうね。
利下げを受けて、米国株も米国債券も上昇しそうだけど、円高で少し利益が目減りするように感じるかもな。
まあ、いつも通り、ドルベースでの資産の増加を目指せばよいと思うけどな。
そうね。
私はTMFでちょこっとお小遣い稼ぎができたからよかったわ。
まだまだ、TMFもTLTもこれからが上昇相場の本番よね。
米国債券TLTへの投資に向いている人
あなたはTLTを買ったじゃない?
でもこれまでは、債券は買わないって言ってたじゃない?
債券への投資に向いている人ってどういう人かしら?
そうだな。
まずは、ある程度の投資資金が確保できる人っていうのが前提になるぞ。
TLTへの投資は、狙うリターンが2年程度で20%くらいなので、10万円くらいだとリターンは2万円程ってことになるぞ。
大きいリターンが狙える訳ではないので、投資資金が少ない人にはあまりお勧めできないぞ。
投資資金が少ない人の場合は、今の相場環境なら、日本株への投資の方がリターンは大きくなりそうな気がするぞ。
もちろん、どちらも損をする可能性もあるんだけどな。
まあそうよね。
株式の場合は、暴落時に買えれば数年で倍ってことも少なくないわよね。
TLTへの投資は2年でリターン20%くらいを狙うって言うと、ある程度の金額を投入しないと美味しくないわね。
それから?
投資には、やはり分散が大切たぞ。
ある程度のリスク資産を持っている人の場合、TLTなどの債券ETFを、ポートフォリオに加えるなら今は良い時期だと思うぞ。
債券価格はずっと下がっていて、買うタイミングがなかったけど、今はほぼ底値付近だと思うから、年3%程度の分配金をもらいつつ、不景気時の株安にも備えて債券ETFをポートフォリオに加えたというわけだぞ。
現時点では、TLTを200万円程度しか買えてなかったけど、先日から少し米国の長期金利が上昇したタイミングでTLTと同じ米国超長期債ETFのEDV(バンガード・超長期米国債ETF)を180万円ほど購入したぞ。
米国債権ETFの種類
そこで、だんなの買った債券ETFを含めてどのような債券ETFがあるのか調べてみました。
リスクの高いジャック債などに投資をする債券ETFもありますが、利回りよりも、債券価格の上昇による売却益を期待しているとのことなので、手堅い債券に連動するETFに対象を絞っています。
AGG / iシェアーズ コア米国総合債券ETF
米国投資適格債券市場のパフォーマンスに連動する投資成果を目指すファンドで、手堅い債券ファンドで、利回りは2.39%経費率は0.03%。高値は120ドル、安値は95ドル程度。
チャート(楽天証券より)はこんな感じ
BND / バンガード・米国トータル債券市場ETF
米国の投資適格債券市場全体を投資対象とし、ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックス(同インデックス)に連動する投資成果を目指すファンド。こちらも手堅い債券ファンドで、利回りは2.41%、経費率は同じく0.03%。高値は88ドル、安値は72ドル程度。
チャート(楽天証券より)はこんな感じ
TLT / iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF
バークレイズ・キャピタル20年超米国国債インデックスの価格及び利回り実績と同等水準の投資成果を目指すもので、投資先は国債なので安全であり、利回りは2.5%、経費率は0.15%とちょっと高め。
高値は170ドル、安値は100ドル程度。
チャート(楽天証券より)はこんな感じ
だんなは、この中で、米国の利上げと共に、最も債券価格の振れ幅の大きかったTLT(高値から40%程度下落)を選択したとのことです。
米国の景気が減速して、金利が徐々に下がっていくと130ドルくらいの水準は目指せそうな気がしますね。
そうするとだんなの言っている20~30%程度のリターンになりますね。
ちなみに、だんなのTLTの購入価格の平均値は、6/13日時点では、平均取得単価104.8022ドルで120株でしたが、その後、損切したり買い戻したりで、11/10時点では平均取得単価92.1049ドルで150株保有中とのことです。
さらに、先日から少し米国の長期金利が上昇したタイミングでEDV(バンガード・超長期米国債ETF)を180万円ほど購入したとのことですので、現在円ベースでは380万円程度、米国の長期債ETFへ投資をしていることになります。株安時のリスクヘッジとして、さらに追加投資も検討しているとのことです。
参考までにTLTを2月に購入してから得られた分配金は、税引後294.76ドルとなっています。
68,000円ほど、損切をしていますので、分配金と差し引きで2万円くらいマイナスの状態です。
下は、TLTから2023年の3月以降に受けとった分配金の状況です。
QYLDや、JEPIと同様に、毎月分配は嬉しいでよね。
今後、購入したTLTで利益が出たのか、それとも失敗に終わったか、継続して報告したいと思います。
ただし、どんな投資もそうですが、焦らずじっくりと構える予定です。
『今が買い時の米国債券ETF TLT なぜ買い時なのか解説』まとめ
以上
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