米国高配当ETF 毎月配当のQYLDに約380万円投資した感想

高配当株投資
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オプション取引のプレミアム(権利の売買益)を元に、驚異の13%の利回りで、毎月配当をするQYLDに我が家では380万円ほど投資をしています。

毎月配当と、利回り13%というのは、誰にとっても魅力的な響きですよね。

では、実際にQYLDに投資をしてみたらどうだったのか、購入金額の推移、含み益(含み損)の状況、配当金の合計額の状況、実際に投資してみた感想などを、QYLDに興味を持っている方に向けて紹介したいと思います。

なお、我が家がQYLDに投資を開始したのは、2022年の6月6日からで、それから本日までの間、円相場は150円を超えるまで円安に振れたり、S&P500は20%程度下落をした状況でしたので、相場環境としては不安定な時期だったと思われます。

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そもそもQYLDはどういうETFなのか?

高配当ETFで投資家にとても人気のあるVYM、HDV、SPYDは、運用会社が米国の高配当株の現物を購入し、その配当金を元に分配金を出しています。

一方、QYLDの運用方法はそれらのETFとは全く異なります。

私も完全に理解出来ているわけでは無いのですが、簡単にQYLDの運用方法を解説すると以下のような感じです。

 

QYLDは、NASDAQ100銘柄の現物株を保有し、その株式を買う権利を売ることで利益を上げています。

ちょっと理解しづらいですね。

具体的に説明すると以下のような感じです。

例えば、マイクロソフト株を例に解説してみます。

  1. まず、QYLDの運用会社は、マイクロソフトの株を100ドルで購入します。
  2. 次に、QYLDの運用会社は、マイクロソフトの株を110ドルで買える権利を5ドルで売りだします。
  3. その後、マイクロソフトの株が120ドルに上昇した場合、2でマイクロソフトの株を110万円で購入する権利を買った人は、その権利を行使するので、QYLDの運用会社はマイクロソフトの株を110ドルで売却することになります。
    この時、QYLDの運用会社の手元に残るのは、マイクロソフト株を売却した110ドルと、権利を売った際の5ドルの合計115ドルとなり、利益は15ドル(現物を持っていれば含み益は20ドルとなったはずです。)となります。
  4. マイクロソフトの株が90ドルに下落した場合は、権利を購入した人は、市場で90ドルでマイクロソフト株を購入した方が安いので、権利は行使しないでしょう。
    この時は、QYLDの運用会社は、権利を売った際の5ドルと90ドルのマイクロソフトの株式が残るので、手元資金は、合計95ドル相当となり、含み損は5万円(現物を持っていれば含み損は10ドルだったはずです。)となります。
 つまり、QYLDの運用会社は、値上がりした場合の値上がり益の一部を捨てる代わりに、損失もマイルドになるという戦略をとっており、この権利の売買で利益を上げているのです。
このように、QYLDは非常に手のかかる運用をしているため、他の高配当ETFと比べて経費率が高いという欠点があります。
代表的な高配当ETFであるVYM、HDV、SPYDの経費率はそれぞれ
VYM:0.06%、HDV:0.08%、SPYD:0.07%
であるのに対して、QYLDの経費率は0.6%と約10倍です。
QYLDの経費率は0.6%と高い
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QYLDの運用状況公開

では、実際の私のQYLDの購入状況はというと、以下の表の通りです。

株式を購入する場合でも、ETFを購入する場合でも、時間を分散させるために、最初から全力買いはしないように注意して購入をしています。

QYLDに関しては、約半年間をかけて1600株を購入しました。

株式投資をする場合、1銘柄を買う場合でも、時間を分散して購入すること

なお、平均取得価格は17.7769ドルとなっています。


上記のように分散して購入したのですが、QYLDの価格が下がった時期が円安に振れた時期と重なったため、値下がり時に買えていても、その効果は円安に消されてしまった感じです。

米国株に投資をする場合、為替の影響を受けることになりますが、今回は徐々に円安に振れていったので、為替が不利に影響をしています( ;∀;)。

購入総額の合計は28,443.04ドル、円換算で3,861,060円となりましたが、2023年4月22日現在のQYLDの株価は17.3ドルで、評価額は27,680ドル、これを円換算すると3,714,932円となっています。

ドルベースで763.04ドル、円ベースで146,128円の含み損

では、配当金の状況はどうだったのかというと、この間受け取った配当金は税引前で2,226.58ドル、税引後で1,597ドルとなっています。

今の為替相場1ドル134円程度で計算すると、日本円では税引後で213,998円の配当金を受け取ったことになります。

税引後ドルベースで1,597ドル、日本円で213,998円の配当金

含み損と相殺して5万円ほどプラスという感じです。

なお、購入を開始した2022年6月6日のナスダック100指数の終値は13374.87ドル、2023年4月21日の終値は13000.77ドルでしたので、この間だけを切り取ると、ナスダック100指数連動のETFで運用するよりは、良かったということになります。

なお、QYLDから受け取った配当金は、高配当ETFであるHDV、SPYD、VYMを購入するなど、すべて再投資をしています。

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結局高配当ETF 毎月配当のQYLDはどうなの?

わが家がQYLDに投資をした期間は、米国株の相場環境は良くなった時期であり、また急激な円安に振れたあと、円高に振れるという不安定時期でもありました。

約10か月の運用期間で、ほぼプラスマイナスゼロという状況です。

・ナスダック100指数が下げ相場の時には、QYLDの損失がマイルドになるという特徴がでるため、配当金込みでの運用はナスダック100指数を上回る。
・QYLDに380万円程度投資した場合、毎月2万円程度の配当金が受け取れるのは非常に魅力的。
・ナスダック100指数が上げ相場の時は、QYLDの戦略が、値上がり益を一部捨てる戦略であるため、爆発力がない。
・複雑な運用方法をとっているため経費率が0.6%と高め。
・米国ETFであるため、為替相場の影響を受ける。

今後我が家としては、米国において金融不安の影響でSPYD、HDVが下がっているため、QYLDを少し売却して、それらの高配当ETFを買い増すことも検討中。

以上です。

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