こんにちは、ウメままです。
ウメまま夫婦は、配当金のみでの生活を目指して、日本の高配当個別、米国の高配当ETFなどに分散してして投資をしています
ウメまま夫婦が株式などに投資している総額は5,470万円で、年間に受け取っている配当金は約200万円、運用益は2,800万円を超えてきています。
このブログでは、これから投資を開始したいと考える50歳代以降の方に向けて、ウメまま夫婦が考える、比較的安全な投資戦略についてお伝えしたいと思います。
50歳を超えて投資経験がない方が、比較的安全に資産を運用する投資戦略の一つとしては、現状では、
- 米国の高配当ETF
- 外貨建てMMF
の組み合わせが良いと考えています。
インフレ時代に備える資産形成
2024年から新NISA制度がスタートし、ダウも、S&P500も、NASDAQ100も最高値を更新し、ついに日経平均もバブル時の最高値を更新しました。
このような状況で投資をしていない方は、自分だけが取り残されていると感じるかもしれません。
ウメままとしては、『そんなことないですよ~。』と、なぐさめてあげたいところですが、投資をしていない人と、投資をしている人との資産額の差も、生活のレベルも、今後絶望的なほどに広がっていくと考えています。
特に高齢の方ほど、現金=安全資産と考えている傾向が高いのですが、それは日本が他の先進国と異なり、30年間もの間デフレ状態だったからだと思われます。
ですが、50歳を超えて投資経験のない人が、今話題のS&P500やオルカン(オールカントリー)などへ投資をするべきかというと、ウメままとしては、以下の二つの理由から個人的にはちょっと難しいのでは無いか、と考えています。
50歳を超えて投資経験のない人へ、お勧めできない投資商品
S&P500・オールカントリー(オルカン)
50歳を超えて投資経験のない人に、S&P500やオルカンへの投資を勧めない理由は
- 短期的(10年程度)に考えるとS&P500やオルカンへの投資では、資産額を減らす可能性がある。
- S&P500やオルカンはリスク(値動きの幅)が大きいため、投資経験のない人は持ち続けられない可能性がある。
の2点です。
最強の株価指数と言われるS&P500は15年以上投資を続けた場合、これまで必ず過去の最高値を更新してきたという歴史があるのですが、これは逆に言うと15年以内であれば、含み損を抱える可能性があるという事です。
50歳を超えた方の場合、定年退職が仮に60歳であるならば、10年以内に資産を取り崩していくこととなる可能性が高いです。その時にS&P500が暴落していたらかなり悲惨な状況に成りえます。(ただ、このような状況は可能性としてはかなり低いと思われますが。)
そして、もう一点は投資経験の浅い人は、S&P500などリスク(値動きの激しさ)に耐えられず、手放してしまう可能性があるという事です。
S&P500は、短期的には20%程度上下する(値を上げたり、逆に値を下げたり)リスクのある資産です。暴落時は50%程度の暴落も覚悟しないといけません。
投資経験の豊富な人や、S&P500の値上がりを信じて疑わない人は、20%下落した局面でもガッチリ保有を続けることが出来るのですが、投資経験の浅い人は、自分の資産が見る見る減っていく局面では、不安に駆られ手放してしまう可能性が高いのです。
『そんなことは無いよ!!』と頭では考えていても、実際に自分の資産が減った状況に余裕で対応できる投資初心者は、ほぼ居ないと言っても過言ではありません。
例えば退職金2,000万円をS&P500に投資し、10年の間で30%程度下落(過去の下落相場の平均では30%を超えます)局面を迎えた場合、投資した退職金が600万円程度の含み損を抱えるのです。
この状況に皆さんは耐えられるでしょうか。
50歳を超えて投資経験のない人へ、お勧めする投資商品
高配当ETF
高配当ETFへの投資は、S&P500と同じように、株価が下落することももちろんあり得ます。
ですが、配当金を基本的に再投資する戦略をとるS&P500の投資信託などへの投資とは異なり、米国の高配当ETFの場合、年間4%程度の分配金を年4回に分けて、必ず受け取ることが出来ます。
狙うのは、年間4%程度の分配金で、基本的にETFの売却は行わないという前提です。
新NISAの成長投資枠では、米国の高配当ETFであるSPYDや、HDV、VYMを購入します。
外貨建てMMF
外貨建てMMFとは、外国の通貨で安全性の高い国債などで運用されるマネーマーケットファンドのことです。
例えば手元に1,200万円の余裕資金がある人の場合でシミュレーションをしてみようと思います。
- 新NISAの成長投資枠 ⇒ 米国の高配当ETFであるSPYDを購入
- 残りを外貨建てMMFで運用
2024年3月3日現在のSPYDの分配金利回りは4.74%、米ドル建てのMMFの利回りは4.838%です。
NISAの成長投資枠での購入可能額は年間240万円が上限であるため、この上限までSPYDを購入し、残りを外貨建てMMFで運用することとします。
投資する額は下の表のようにります。
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | |
SPYD | 240万円 | 480万円 | 720万円 | 960万円 | 1200万円 |
MMF | 960万円 | 720万円 | 480万円 | 240万円 | 0 |
SPYDの分配金には、NISAで運用する場合でも、米国での課税額10%が差し引かれるため、分配金の利回りは下の表の通りとなります。
※赤色の下線の金利が受け取れる分配金の金利となります。
利回り | 外国税(10%)控除後 | 国内税(20.315%)控除後 | |
SPYD | 4.74% | 4.266% | 3.399% |
MMF | 4.838% | - | 3.855% |
この金利が続いたとすると、5年間で受けとることが出来る分配金は下記の表のとおりです。
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | |
分配金(SPYD) | 10.24万円 | 20.48万円 | 30.72万円 | 40.95万円 | 51.19万円 |
分配金(MMF) | 37.01万円 | 27.76万円 | 18.5万円 | 9.25万円 | 0円 |
分配金(合計) | 47.25万円 | 48.23万円 | 49.22万円 | 50.21万円 | 51.19万円 |
高配当ETFへの投資の良いところは、分配金の利回りは株価ほど上下することが無い為、ある程度入ってくるお金を計算できるところだと思います。
上記のように投資した場合、5年間で約246万円の分配金を受けとることができ、このまま10年間投資を継続した場合、受け取れる分配金は10年の総額で502万円になります。
投資総額1200万円に対して10年間で500万円分配金が得られれば、仮にSPYDへの投資で500万円評価損(40%下落)が出てもトントンです。
ただし、現状のMMFの金利は徐々に下がっていくことが予想されるため、MMFの金利がSPYDを下回った場合は、NISA口座と特定口座に分けてSPYDを持つことになります。
または、リスク分散のために、米国債券ETFとSPYDなどの高配当ETFの組み合わでも良いかもしれません。
上記が、ウメままが考えた、50歳を超えて投資初心者の方が、比較的安全に安全に資産を運用する方法です。
以上
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